Mollusca
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軟体動物門
軟体(なんたい)動物とは、貝やイカ・タコ、ウミウシなどのことで、
貝殻を体の外側や内側に持っているものもいますが、字の通り柔らかい動物です。
節足動物門の次にランキングされる大きな動物門で、11万種いるそうです。
(軟体動物をまた見つけたら、新しい情報を追記して参ります。)
[画像の多くはクリックすると拡大できます]
ただいま工事中…
ヒザラガイ Acanthopleura japonica
軟体動物門 多板綱 新ヒザラガイ目 ウスヒザラガイ亜目
英名:Chiton(だと思います)
撮影:11月 兵庫県 須磨海岸
海水のかぶる岩などにピタッとくっつき、太古の地球の生物を思わせる体です。
この背中に並んだ節は、殻板(かくばん)と呼ばれ、ヒザラガイには8枚あるところが種名の理由ですね。
岩から外して触ると腹部を守って丸まる動作は、陸のダンゴムシに似ています。
奄美諸島の喜界島(きかいじま)ではクンマーという名で食用にし、おいしそう。
下ごしらえがかなり大変な様子です。
ケハダヒザラガイ Acanthochiton defilippii
ケハダヒザラガイ科
撮影:5月 兵庫県 中八木
中央の殻板が小さく、両側に棘の束があります。棘といっても痛くはないです。
ヒザラガイがとても好きで、ケハダヒザラガイもケムシヒザラガイも、
何度も観たい生きものです。
ミドリアメフラシ
日本近海産貝類図鑑
腹足綱 gastropoda
前鰓亜綱prosobranchia
カサガイ目 Patellpgastropoda
ツタノハガイ科 Patellidae
- ツタノハガイ
- オオツタノハ
シロガサガイ科
エンスイカサガイ科
ユキノカサガイ科 Lottidae
これだけあると分かれば、同定に慎重にならざるを得ない。
- ユキノカサガイ
- エゾノハナガサ
- アイヌノハナガサ
- ヤヨイハナガサ
- ウノアシ(リュウキュウウノアシ型)
- ウノアシ(ウノアシ型)画像あり
- リュウキュウアオガイ
- ヒメコザラ(ヒメコザラ型)
- ヒメコザラ(シボリガイ型)
- ヒメコザラ(ツボミガイ型)
- シボリガイモドキ
- タイワンシボリガイ
- シロガイ
- サラサシロガイ
- カモガイ
- キクコザラ
- コガモガサ
- コガモガイ
- コモレビコガモガイ
- オボロヅキコガモガイ
- アオガイ
- サクラアオガイ
- オガサワラアオガイ
- クサイロアオガイ
- コウダカアオガイ
- カスリアオガイ
- クモリアオガイ
- ホソスジアオガイ
- カスミアオガイ
- ベッコウシロガイ
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6. ウノアシ Patelloida saccharina lanx
撮影:5月 兵庫県 アジュール舞子
(クリックで画像拡大)
「鵜(う)の足」という名前が、ピッタリですね。
右の画像は、上下で違う種類のように見えますが、個体差だろうと思います。
思い違いをしがちなよく似た種類としては、キクノハナガイがあります。
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ワタゾrコシロガサ目
オトヒメガサガイ科
………割愛
ミミガイ科 Haliotidae
- ミミガイ
- マアナゴ(貝なのに)
- イボアナゴ
- チリメンアナゴ
- コビトアワビ
- トコブシ: 「SL:7cm、アワビ類と異なり7-8個ある孔は管状にそびえない、殻表には細く短い螺肋が密にあり、成長脈はしばしば段がついている」
- フクトコブシ: 「SL:9cm、トコブシの南方型」
- メガイアワビ
- マダカアワビ
- クロアワビ
- エゾアワビ
スカシガイ科
………割愛
ニシキウズ科
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カラマツガイ
撮影:5月 兵庫県 中八木
(クリックで画像拡大)
カサガイの卵があちこちにあったので、じっくり見ていると、ちょうど産卵している様子のカラマツガイに出会えました。
(この記事をアップしてから少し時間がたちましたが、当初カモガイと間違え、その次にキクノハナガイと見間違っていました。)
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アメフラシ Aplysia juliana腹足綱 後鰓亜綱 アメフラシ目 アメフラシ科
撮影:5月 和歌山県 田倉崎
浅瀬のあちこちにアメフラシの姿が見えたので、それぞれの個体を見て歩きました。
背中の膜がつながっているアマクサアメフラシがいるかと何体か触ってみましたが、
ざっと確認してみた限りでは、いませんでした。
紫の液
子ども達に人気のアメフラシは、紫色の液を出します。
バケツが紫色になっているところから、液を出していることやアメフラシだと一目瞭然ですね。アマクサアメフラシだと水は紫に染まりません。
クマサカガイ Xenophora pallidula
軟体動物門 腹足綱 盤足目
キヌハダウミウシ Gymnodoris inornata
軟体動物門 腹足綱 裸鰓(らいさい)目 キヌハダウミウシ科
撮影:6月 和歌山県 田倉崎
大潮の日の引き潮でできた潮溜まりに、オレンジ色の小さなウミウシがいました。
これは他のウミウシを食べてしまうから一緒の水槽では飼えないんだそうです。
キヌハダウミウシに似たウミウシ
撮影:6月 和歌山県 加太 田倉崎
キヌハダウミウシを見た同じ日に、別の潮溜まりでは、赤い水玉模様の入った
オレンジ色のウミウシを見つけました。
なんという名前のウミウシなんでしょう…いつか判るかな。
マツバガイ Cellana nigrolineate
軟体動物門 腹足綱 有肺亜綱 カサガイ目 ヨメガカサガイ科
撮影:7月 兵庫県 須磨海岸
岩場にピッタリくっついている生き物には、色々な種類があるようです。
蛇の目傘のような筋が、筆で描いたようで、色合いも和風で魅惑的です。
レシピは色々あり、お味噌汁が人気のようです。
この記事を書いてから2年後に、マツバガイを食べる機会に恵まれました。
とても美味しかったです!
ミズダコ
思わず声が出るほどインパクトがありました。
写真のムツが50cmほど、アオハタ(名札:キアラ)が40cm程度、吸盤は500円硬貨超で、ミズダコの太さは女性の上腕くらいあるように感じました。ミズダコの大きさが伝わるかな?
コウイカの卵、アオリイカの卵
コウイカ : 頭足綱 二鰓亜綱 コウイカ目 コウイカ科 コウイカ属
アオリイカ: 頭足綱 鞘形亜綱 十脚形上目 ツツイカ目開目亜目 ヤリイカ科
コウイカ 英名: Cuttlefish
アオリイカ英名: Bigfin reef squid
撮影:7月 兵庫県 須磨海岸
丸いのはコウイカの卵、細長いのはアオリイカの卵
細長い卵からは、何が生まれてくるでしょう…と思って、いつも通り
須磨海岸生物調査研究所のMr.Sに、聞いてみました。
てっきり丸いほうは海藻の浮きか何かだと思っていたら、上はコウイカの卵、
下はアオリイカの卵なんだそうです。
よく分かるものだと驚きますが、タネを見て植物が分かるような感じなのでしょうか…すごい!
系統樹
真核生物 Eukaryota
→動物 Animal
→無脊椎動物 Invertebrate
→軟体動物門 Mollusca
・ 溝腹綱 Solenogastres
・ 尾腔綱 Caudofoveata
・ 多板綱 Polyplacophora
・ 単板綱 Monoplacophora
・ 双殻綱・二枚貝綱 Bivalvia
・ 掘足綱 Scaphopoda
・ 腹足綱 Gastropoda
・ 頭足綱 Cephalopoda