Osaka_church
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ロマネスク様式/レンガ:フランス積み
登録有形文化財(文化庁)1996年12月20日指定
日本基督教団 大阪教会
所在地:大阪市西区江戸堀1-23-17
この教会は牧師様の建物紹介がとても分かりやすく、内容も興味深かったです。
ピアノとテーブル以外はすべて大正時代のものです。
地層の30m下に粘土質があり、阪神・淡路大震災の際は半壊状態、正面の壁が
はがれたようになり、8ヶ月間は立ち入りができなかったそうです。
ステンドグラスは揺らぐガラスでミラノのオリジナルのもの、偶像崇拝を廃した
宗派だそうで、唯一キリストをモチーフにしたステンドグラスも羊飼いの姿です。
また16世紀のドイツのクリスマスを今でも継承しており、礼拝ではロウソクの灯にリンゴを飾った質素なクリスマスツリーで執り行われます。
18:30-20:00にお出かけしてみてください。印象深い聖夜でした。
↑全景
↑木の美しい階段
↑古い建物は階段の手すりが美しい
↑なんとも美しい2階
↑レンガのアーチ
↑隅に置かれていたオルガン
↑シュワちゃんの『エンド・オブ・デイズ』を思い出す回廊
↑とても温かい雰囲気の造り
↑ヴォーリズ、ナイス!
↑窓も丸いデザイン
↑窓の開いているところ
↑回廊のつきあたり
↑祭壇から後ろを見たところ
↑活躍中の美しいオルガン
↑両側にあるのはロウソク台?
↑材質が木だと、やはり雰囲気が温かい
↑練習中のオルガン奏者
↑案外あっさりした祭壇
↑2階の別のオルガン(オルガンは全部で4台ありました)
↑偶像廃止のこの教会で唯一の偶像
↑このドアは皮でできています
↑こういう踊り場、いい感じ
↑フランス積みというレンガです
↑この塔の上に鐘はないそうです
↑高い塔
↑あちこちの装飾がこっています
↑表側から見たステンドグラス
切支丹邪宗門の高札(キリシタン じゃしゅうもんのこうさつ)
明治元年(慶応4年)明治政府が発布した【五ヶ条の御誓文】は、公卿と大名に
向けての内容でした。民衆に対しては【五榜の掲示(ごぼうのけいじ)】という
禁止令を出し、全国にあった高札場に高札を立てて周知しました。
第一札から第五札あった禁止令は明治6年に廃止されましたが、この教会には、
第三札の【切支丹邪宗門の高札】が保存されています。
定 (さだめ)
一.切支丹宗門之 (キリシタン しゅうもんの)
儀ハ是迄御制禁 (ぎは これまで ごせいきん)
之通固可相守事 (のとおり かたく あいまもるべきこと)
一.邪宗門之儀ハ固 (じゃしゅうもんの ぎは かたく)
禁止候事 (きんし そうろうのこと)
慶応四年三月
太政官 (だじょうかん)
Christmas Day
【生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪2014】の際「クリスマスは
伝統的なドイツ様式で質素に行う」とのことでした。
今年で建築から140年。ヴォーリズがこの世を去ってからも素朴な様子の教会で、
リンゴや藁のオーナメントのツリーと、ロウソクの火だけで行われる礼拝は、
静かな気持ちにさせてくれました。
↑聖夜の始まりの歌
↑電気が消され…おごそかな雰囲気に
↑こんな聖夜もあったのですね…
↑ミサ終了後、皆さんで見学を
↑ぶらさがるのは本物のリンゴ
↑モミも飾りも燃えないようロウソクが
↑ワラで作った「雪の結晶」
↑松ボックリもワラで編まれていた
↑周囲が質素なので赤がとてもきいています
↑2階のパイプオルガンその1
↑2階のパイプオルガンその2
↑2階の全景
↑馬小屋のオブジェ
建設:1922(大正11)年
設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(日本名:一柳 米来留)氏