身近な森・川・海で、ふんわり自然を楽しみましょう

echinodermata

a:3366 t:2 y:0

starfish 棘皮動物門 SeaUrchin
棘皮(きょくひ)動物とは、ヒトデウニナマコなどのことで、
海だけにいる動物です。
(棘皮動物をまた見つけたら、新しい情報を追記して参ります。)

[画像の多くはクリックすると拡大できます]

サンショウウニ Temnopleurus toreumaticus
棘皮動物門 ウニ綱 エキヌス目 サンショウウニ科
撮影:2月ベントス標本 兵庫県 神戸港

サンショウウニ 上から見た図 サンショウウニ 横から見た図 サンショウウニ 下から見た図
アリストテレスのランタン アリストテレスのランタン

2列目の写真は、アリストテレスのランタンと呼ばれるウニの口です。
こんなところに古い時代の哲学者の名が残っているとは、面白いですね。

ウニの殻をよく拾います。その多くはサンショウウニではないかなと思います。
メガベントス調査の際の同定でサンショウウニと分かった標本を掃除してみると
自宅にあるウニの殻の大半と同じ模様でした。
(ベントス調査の標本は、すべて命の無い状態で搬入されます。)

自宅:ウニの殻→ ウニの殻!!!


ムラサキウニ Anthocidaris crassispina
棘皮動物門 ウニ綱 ホンウニ目 ナガウニ科
英名:Purple sea urchin
撮影:7月 兵庫県 須磨海岸

ムラサキウニ 【拡大画像】ムラサキウニのくち側

ウニの漢字はいくつかありますが「海栗」と書くのがピッタリの見た目ですね。
トゲの様子が、この写真で見えるでしょうか?
森の栗のイガは持つと痛いですが、このムラサキウニは痛くありませんでした。
そしてこのトゲ、動きます…感動。

海の生き物の体の構造は、とっても興味深いです。
棘皮動物の場合は、「五」をキーワードに観察してみると、面白いかも知れません。
例えば、たいていのヒトデは五つに分かれた星の形です。
どうしてなのでしょう?

ムラサキウニもトゲで見えにくいけれど五放射相称(ご ほうしゃ そうしょう)です。
写真(右)で、うっすら星の形が浮いて見えるのが何となく分かるでしょうか。

口は底側にあり、丸い殻の中に消化器官が、らせん状に納まっています。肛門は…どこだと思われますか?想像してから調べてみると、面白いかなと思います。

水中につけて、しばらく待っていると、管足(かんそく)が出て来ます。魅力的な動きを見せてくれて、飽きません。プチトマトの透明プラスティック容器を持って行き、ウニに出会えたら容器に海水を入れて、ウニを浸けてみて下さい。

何色の管足が出て来るかな…ムラサキウニとバフンウニでは、管足の様子が違うのかな…是非、実際のウニの様子を、観察してみて下さい。

ムラサキウニの殻 とっても綺麗 内側の骨格が少し見える

8月 鳥取県 鴨ヶ磯
ページのトップへ


バフンウニ Hemicentrotus pulcherrimus
棘皮動物門 ウニ綱 ホンウニ目
英名:Japanese green sea urchin
撮影:5月 和歌山県 田倉崎 / 6月兵庫県 アジュール舞子 / 6月須磨

岩に着くバフンウニ バフンウニ バフンウニ

ガシっと↑岩にへばりついて、満ち潮を待っているようでした。
大潮の日に海水が大きく引くと、生きものも水から出されて大変ですね。


ブンブクチャガマ Schizaster lacunosus
棘皮動物門 ウニ綱 ブンブク目 ブンブクチャガマ科

[100]ブンブクチャガマとオカメブンブク ブンブクチャガマとオカメブンブク ブンブクチャガマ

上がブンブクチャガマ、下がオカメブンブクです。


オカメブンブク Echinocardium cordatum
棘皮動物門 ウニ綱 ブンブク目 ブンブクチャガマ科
ベントス標本 兵庫県 神戸港

体の大きさくらべ くち 肛門側から見た画像

: ブンブクチャガマとオカメブンブクの体の大きさくらべです。
: オカメブンブクの口です。
: オカメブンブクの肛門側から見た画像です。

中央の写真をよく見てください。プツプツと穴があいていて、その並び方が
着物の地紋のようです。

オカメブンブクはブンブクチャガマより体がもろく、洗う際に注意が要ります。
標本にする際、水の中で静かに振って体の中に入っている泥状のものを口から
洗い流すのですが、柔らかい泥でも体に当たって骨格が壊れてしまいます。


ハスノハカシパン Scaphechinus mirabilis
ウニ綱 タコノマクラ目 ヨウミャクカシパン科 ハスノハカシパン属

ハスノハカシパン ハスノハカシパン

2013年11月撮影 in 須磨海岸

昼は砂に潜っており、夜になったら砂の上に出て来るようです。
裏返してハスの葉の葉脈のような模様が入っていたら、ハスノハカシパンです。
「蓮の葉の菓子パン」可愛らしい命名ですね。

ビーチコーミングをしていると、白いお皿のような殻を見つけるときがあります。
目をお「皿」にして海辺のお散歩を楽しんでください。

…それから2年。
生きたハスノハカシパンを観察する日が参りました。

生きたハスノハカシパン(上側) 生きたハスノハカシパン(腹側)
 ↑
波打つ棘の動画 arrow 棘の動き


スカシカシパン

これまでに、ハスノハカシパンはいくつか拾ったのですが、スカシカシパンは、
まだです。今後の出会いを楽しみにしています。

イシコ

Cucumaria chromhjelmi
棘皮動物門 ナマコ綱 キンコ科
撮影:6月 兵庫県 須磨海岸

最初、小さいエボヤかと思いました。
海水につけてしばらくすると、管足が出て来ました。やはり棘皮動物ですね。

イシコ

ヤツデヒトデ

Coscinasterias acutispina
棘皮動物門 ヒトデ綱 マヒトデ目 マヒトデ科
英名:Cushion sea star
撮影:6月 和歌山県 加太(かだ)の田倉崎

ヤツデヒトデ

ヤツデヒトデ

初めて見たときは、マヒトデの腕が多くなってしまったのかと思いました。
ヤツデヒトデという名の通り、この個体には、腕が8本ありましたが、
腕は少なかったり多かったりもするようです。

たくさん管足(かんそく)を出して活発に動き、歩くのも速いと感じました。
次回、もう少ししっかりと体の構造を観察したいです。


イトマキヒトデ Asterina pectinifera
棘皮動物門 ヒトデ綱 アカヒトデ目 イトマキヒトデ科
英名:Sea bat

イトマキヒトデ
 ← 水の中にいるイトマキヒトデ
撮影:5月 和歌山県 田倉崎

イトマキヒトデ イトマキヒトデの口側

7月 兵庫県 須磨海岸

イトマキヒトデも、ムラサキウニと同じ棘皮動物です。
口側から、管足(かんそく)が出ます。棘皮動物って面白いですね。

【拡大画像】イトマキヒトデ

上の画像は、フカフカのじゅうたんのようなイトマキヒトデの表面写真です。
ふと、とても面白い形の「何か」がついていることに気づきました。
この「何か」を、多孔板(たこうばん)というそうです。

ヒトデの体には水管(すいかん)というのがあって、水管の中は、海水や体腔液で満たされています。この水管は呼吸や運動に使う器官で、棘皮動物だけが持っており、多孔板は、水管に出入りする海水のふるいの役割を持つようです。

写真をクリックして、拡大画像を見てください。
とても精巧にできている「篩(ふるい)」の状態を見ることができます。


モミジガイ Astropecten scoparius
棘皮動物門 ヒトデ綱 モミジガイ目 モミジガイ科

青色はあまり好みではないのに、初めてこのヒトデに出会ったとき
「なんて美しいブルーグレーなんだろう…」と感じました。
「カイと付くけど、ヒトデです」…と教えて頂いた名前も、面白いと思いました。
触ってみると、全体に硬いです。

モミジガイ 5月 兵庫県 アジュール舞子

そして、ある8月の須磨海岸。
夏のたそがれどきに、打ち上がったモミジガイを見つけました。

海辺のお散歩に「透明プラスティックBOX」を持って行くと、素敵なことが起こるときがあります。この日も打ち上がったモミジガイを浸けてみたところ…興味深い動画が撮れました。ヒトデの絵をクリックすると観られます(2分18秒)。
表に戻るモミジガイ
8月 兵庫県 須磨海岸で録画


トゲモミジガイ Astropecten polyacanthus
棘皮動物門 ヒトデ綱 モミジガイ目 モミジガイ科
英名:Comb star
撮影:7月 兵庫県 須磨海岸

トゲモミジガイ 口側

ヒトデの体の構造を勉強してみると、とても面白いです。
5本に分かれている部分を足とは呼ばず腕と呼び、腕の中には、消化管や生殖腺が納まっています。

トゲモミジガイには、腕の付け根に2本のトゲがあり、腕の周囲の棘と共に、
見分けるときの目印になります。

生態が詳しく分かっていないとの記述や、テトロドトキシンがあるという記述も見られます。毒は、食物連鎖で蓄積するのでしょうか。

画像の説明
興味深い多孔板(たこうばん)の様子

ニホンクモヒトデ

ニホンクモヒトデ科 Ophioplocus japonicus H. L. Clark
撮影:5月 兵庫県 アジュール舞子

「すごいね…ちょっと写真撮らせてくれる?」
「うん!」裏側も見せてほしいと言うと、気軽に応じてくれる。

ニホンクモヒトデ
ニホンクモヒトデ

彼女はT-シャツの中に、何かを丸めて運んでいた。
「なにが入っているの?」
「こんなの」
「うわ~たくさん。アメフラシの卵だねぇ」
「ふ~ん。ママ~!アメフラシの卵!」

「ええっ!そ、そこからアメフラシがいっぱい生まれてくるから海に返してあげぇ」
「ん、わかった!」○○チャン、海へ走って行ってしまった。

第8回【大阪湾生き物一斉調査】
ページのトップへ



ナガトゲクモヒトデ

Ophiothrix (Ophiothrix ) exigua Lyman
撮影:6月 兵庫県 須磨

ナガトゲクモヒトデ

動画

ニッポンウミシダ
棘皮動物門 ウミユリ綱 ウミシダ目 クシウミシダ科 Oxycomanthus japonica
撮影: 2014年 5月 兵庫県

ニッポンウミシダは、この浜で初記録のようです。
水中撮影をすれば良かったのに、カメラの後始末を考えてしまって実行できなかったのが心残りです。今度からはアクションアクション!

ニッポンウミシダ
ニッポンウミシダ

系統樹

真核生物     Eukaryota
→動物       Animal
 →無脊椎動物    Invertebrate
  →棘皮動物門    Echinodermata
     ウニ綱    Sea Urchin
     ヒトデ綱   Starfish
     クモヒトデ綱 Brittle star
     ナマコ綱   Sea Cucumber

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional