兵庫県 的形海岸(まとがた)
おもしろい生きものがいっぱいの浜でした。
(画像の多くは、クリックで拡大できます。)
ツメタガイの卵塊の質感 動画

面白いモノを教えてもらいました。ツメタガイの卵塊です。
砂のお茶碗に見えるから「砂茶碗」というんだそうです。面白いですネ!
この日あちこちに打ち上がっているものと、海底にあるのが見えました。
アミメキンセンガニの動き 動画

エビ目 カニ亜目 カラッパ科 Matuta planipes
甲羅も脚も全体に黄色く名前のとおりに、網目があります。
上の動画でも見られますが、いずれの脚も遊脚(ゆうきゃく)になっています。
※ 遊脚: ガザミなどは、5番目の脚が泳ぎやすいヒレ状になっています。
タマシキゴカイの卵塊 動画

オニオコゼの腹びれの動き動画

上のリンクをクリックして頂くと、動画でオニオコゼが腹びれで這うようすと、
バキッとしたオレンジ色の胸びれの裏を見ることができます。
フサコケムシ
とても不思議…海藻に見えますが団体で暮らしている動物で、一節ずつが個体なんだそうです。
隠れているワレカラが見えるでしょうか?たくさんいました。

海浜植物
ハマボウフウ、ハマヒルガオ、ハマゴウ、コウボウシバ、コウボウムギ、ツルナ、
ハマダイコンが砂浜にあり、
東の岩場にオカヒジキ、ハマナデシコ、ハマボッスが育っていました。
アゾラ・クリスタータ
赤い舗装道路にそっくり!
道に見えます?ここは水路です。まるで赤い舗装道路のように特定外来生物が繁茂していました。
ここを通る子ども達はみな気になって仕方がないのでしょう、「水?」と言いながら、ボトン、ボトンと小石を投げ入れていました。
海辺の様子

かなり急な傾斜のようですが、小道が見えました(黄色のライン)。
この上がパラグライダーのスタート地点になっているようです。
磯の様子
次の写真は潮が引いていく様子です。
アマモ
オモダカ目 アマモ科 雌雄同株
別名: 龍宮の乙姫の元結の切り外し
この浜には、アマモが繁茂していました。
じっくり見ると、根元にキサゴなどの貝類がついていたり、卵のような白いものが点々とついています。(アマモのタネもこんなふうに着くようです。)
葉のヘリには、イギスが付着していました。
イギスは、テングサやオゴノリのように寒天みたいな食べ物になります。

↑茶色い藻のようなものは付着しているイギスです

↑白い卵が並んで付着しています
アマモは、いったんは陸上植物となり再び海の中に戻った種子植物です。
海辺でニラのような葉が打ち上がっていたら、観察してください。地下茎でつながっており、それを噛むと甘味がするそうです。
海藻(かいそう)と同じ読みなので、区別するために「うみくさ」と表現する人もいらっしゃいます。
ルート
1. 山陽電鉄「的形」下車
2. 駅を出て海側に進み一つめの信号を渡って右方面の1本目を左折(海側へ)
3. 西農協のほうへ向かい、次は海側の的形小学校を目指します
4. 的形小学校前を西へ進み
5. 瓦の隅飾りが鳥になっている日本家屋のところを左手の道へ進み
6. 的形幼稚園の突き当りを右折
7. 側溝に沿って歩くと左手に岸本建築さま
8. 岸本建築さまを左折し、そのまま真っ直ぐ左手の道を進み
9. 窓の無い白い4階建ての家が見えるので、突き当りを左折
10. そのまま道に沿うとアゾラ・クリスタータの水路。海はすぐ先です
次に的形に出かけるときの持ちもの
じょれん、熊手、バケツ、スコップ