tottsuan
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当サイトにアップしている魚貝類は【市場魚貝類図鑑ぼうずこんにゃく】さまの
ご承諾を得た上でリンクを張らせて頂いております。
- ヒラマサ スズキ目 アジ科
もし運良くブリと一緒に置いてあったら、「見分けポイント」は、クチの上の
「切れ目」だ。名称の単語がむずかしいけれど、主上顎骨後縁上部という部位が
・ とがっているのがブリ
・ 丸みがあるのがヒラマサだ。いつも【とっつぁん】前で出会う魚の「見分けポイント」を知らずに歩くから、
「あのとき『ここ』を見ておけば良かった…」と惜しい気持ちになるけれど、
今回は「ここ!」って知っていたから撮っておいた。
でもむずかしい…これで「丸みを帯びている」ととらえるのか…。胸ビレの位置も、目からエラまでの位置関係も見分けポイントになるけれど、
下の全身写真で感じがつかめるかな…う~ん、むずかしい…。
全身写真 / 主上顎骨後縁上部スズキ目 スズキ亜目 アジ科 ブリ属
撮影:2014/5/9
- クロマグロ スズキ目 サバ科
名札には「サザエつぼ焼き」とあるが、もちろんこれはクロマグロだ。
「近大マグロ」と、近畿大学の養殖を差すブランドの札がついていた。口元を観ると、口の中まで黒かった。歯は、想像以上に小さい。
尾のほう(尾部)にあるトゲのようなものは小離鰭(しょうりき)と言って、
クロマグロのそれは黄色くて、はっきりと見える。
The Sustainable Bluefin Tunaスズキ目 サバ亜目 サバ科 マグロ属
撮影:2014/5/1
- サワラ スズキ目 サバ科
身近な食材であるはずのサラワの全身を見る機会は、それほど多くない。
クロマグロを観察して気づいた点が、このサラワにもある。第二背鰭(後方のひれ)が臀鰭(しりびれ)と同じくらいの場所についている点だ。サバ科に共通する特徴なのかな。
スズキ目 サバ亜目 サバ科 サワラ属
撮影:2014/5/1
- イサキ スズキ目 イサキ科
イサキは、とても新鮮で美しい姿だと思った。
目がブルーで、黄色がかった体が綺麗だ。下にアコウことキジハタが見える。
スズキ目 スズキ亜目 イサキ科 イサキ属
撮影:2014/5/1
- アオハタ スズキ目 ハタ科
黄色い体が目を引く。ヒレの先、シッポの先、目の周りまで黄色い。
体に入っている横帯は、この個体では薄い。
「キアラ」という名札がついていた。生物には地方名がたくさんあって大変面白いのだが、このキアラもそうで、
どうやら九州地方では、クエを差して「アラ」と呼ぶようだ。
「キアラ」とは、「黄色いアラ(=クエ)」という意味だと分る。クエ、アオハタ、ついでにマハタを調べてみると、ヒレの形や体の様子が似ている。
ハタ科のアオハタを同じハタ科で似ているクエの地方名で呼ぶ理由はこれかな。「青くないけどアオハタって呼んで、しかも黄色い!」って憶えよう。
スズキ目 スズキ亜目 ハタ科 マハタ属
撮影:2014/4/25
- メダイ スズキ目 イボダイ科
名札には「だるま」と書いてあった。
「だるま」ことメダイは、いつも魚類を勉強させて頂いている【ぼうずコンニャク】さまのWebサイトに、カルパッチョや昆布締め、煮つけなどの料理法が書かれている。スズキ目 イボダイ亜目 イボダイ科 メダイ属
撮影:2013/9/17
- マダイ・キダイ タイ科、 イシダイ イシダイ科
どこか愛嬌のある口元と目の大きな一匹がマダイ、その左手に頭が隠れている
サーモンピンクの一匹がキダイ、そして右手のしましま(横帯)の一匹が、以前
イシガキダイのところで「くちじろ」に対して「くちぐろ」と教えてもらった
イシダイだ。三種類が並んでいたから一度に見られて嬉しい。【ぼうずコンニャク】さまのWebサイトには、
「国内でとれる赤い鯛3種(マダイ、チダイ、キダイ)」と書いてある。▼その三種の見わけかた
マダイは、目の上にアイシャドウのようなラインが入り、尾の端が黒い。
写真には写っていないがチダイは、尾の端が黒くなく、
エラの後ろ側が血がにじんだように赤い。
キダイには、淡い黄色い横帯が3本入る。
マダイ:スズキ目 スズキ亜目 タイ科 マダイ属
キダイ:スズキ目 スズキ亜目 タイ科 キダイ属
イシダイ:スズキ目 スズキ亜目 イシダイ科 イシダイ属
撮影:2014/5/1
- タナカゲンゲ スズキ目 ゲンゲ科
昔は食べずに網に掛かったら捨てていたらしい。
通称をババアという。女性全員を敵に回すようなユニークな通称名で、情けない表情にも見えるが、煮付けのお味は、かなり美味しかった。シッポのほうは切られていた(料理されたあとだった)ので、全体像・詳細は、【ぼうずコンニャク】様のタナカゲンゲの記事をどうぞ。
スズキ目 ゲンゲ亜目 ゲンゲ科 マユガジ属
撮影:2013/11/15
- トビウオ ダツ目 トビウオ科
マッキンリーに消えた冒険家の著書を十代の終わりに読んで以来、彼がおいしいと
絶賛していたトビウオに憧れをいだいた。彼が生前に書いた本はすべて読んだが、
トビウオを食べて過ごすくだりは、どの冒険に書いてあっただろう。
植村直己が食べたのは、船の上に飛び込んで来るトビウオのお刺身だった。私が機会を得たのは読後の更に5年くらいあとだったろうか。
育った街とは比べ物にならない鮮度の魚が、神戸では手に入る。
マアジのおいしさには目を見張るものがあったが、トビウオの味も食感も
新鮮なマアジと変わらぬように感じた。月日が経ち、和歌山の串本に出かけた際も、改めて確かめてみたが、やはりマアジと同じような味だった。神戸のマアジのおいしさも確認できたということになるかな。次は、くさやに挑戦してみたいものだ。
(写真のトビウオは、鮮度が落ちていると思う。)
ダツ目 トビウオ亜目 トビウオ科 ハマトビウオ属
(マアジ:新リンク先待ち)
撮影:2013/11/25
- アカヤガラ トゲウオ目 ヤガラ科
2013年11月13日。本日の【とっつぁん】は、衝撃だった。
その時の衝撃と感動が、このページを作るきっかけになった。
長い、赤い棒のようなお魚が三本。
恐る恐る顔をのぞき込むと、ひょーきんなお顔。長い長い長~いクチには小さな歯しかなく、先っぽから筒状になっていた。
シッポの状態も、飛行機を思い起こす。
生の姿の写真のシッポは切られているが、料理後のは(焦点がぼやけているが)針金の様なピアノ線のようなものが出ていた。水曜日に発見→木曜日に仲間に話し→帰路には1本減ったのを横目に→金曜日、仲間と一緒に初めて【とっつぁん】の店内へ入った。
アカヤガラの塩焼きは、鮮度が因だろう、想像していたほどではなかった。
ただ、背骨の形には驚いた。三角柱!トゲウオ目 ヨウジウオ亜目 ヤガラ科 ヤガラ属
撮影:2013/11/13,15
脊索動物門 脊椎動物 魚類
生き物の中で脊索動物門に属する生き物の割合は、実は低くて、
全体の3パーセント強です。3割(30パーセント)ではなく、3パーセント台です。
脊索動物門の中には、背骨を持つ脊椎動物と、原索動物が含まれます。
我々と同じく背骨を持つ脊椎動物(鳥類、哺乳類、魚類、両生類、爬虫類)は、
地球上に、とってもたくさん居るように感じるのにね。
生き物の割合が見えて来ると、自分の知る世界がどれほど小さいかということと
地球に生き物がどれだけたくさん存在しているかが分って来るから、面白いです。
(魚類に出会ったら、また新しい情報を追記して参ります。)
こぼれ話
職場が大阪の証券街、北浜にある。
北浜は証券街であると共に、昔から薬の流通で有名な道修町(どしょうまち)で、
歴史を感じさせる魅力ある街だが、毎日通勤するのみで周囲を満喫する時間を持たないのが難点だ…。
昼を楽しむ余暇がない分、仕事帰りに、大阪駅に向かって歩くか、天神橋筋商店街を大阪天満宮まで歩く。特に後者は、人々の暮らしを観察できて飽きない。

天神橋筋商店街は日本一の長さだというが、歩いて30分くらいだろうか。様々な業種の中に【とっつぁん】という居酒屋さんがあり、店の前の多様な魚貝類を観察できる。
居酒屋さんだから有用魚種に限られるが、魚類の勉強の機会が無いなぁと思っていたところへ、素敵な環境だ。
脊椎動物門
→魚類