trockengebinde
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木の実や球果を素材にしたトロッケンゲビンデのページです!
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八角のポマンダー
アズキのポマンダー
小豆(あずき)で、ポマンダーを作ってみました。
毎日アズキを少しずつボンドでくっつけて、7日目に貼り終えました。
制作の手順
・ 球に下地を塗り(着ける実の色と合わせるのが無難です)
・ アズキをつけます
・ 太いリボンを外れないように巻き
・ 底の中心に、リボンの上からヒンジをつけ
・ ヒートンに、鈴と鐘をつけ
・ 薄いリボンを結んで
・ リボンの上部をひとつになるように縫い
・ 縫った上に、薄いリボンを結びます
制作のコツ
アズキをつける時:
木工ボンドは少し水分を飛ばした固めのほうが良く、水分が多いとアズキが流れやすくなってしまいます。
また、着けていく工程を急がず、「ボンドが乾くのを待って、乾いてから次の一列にアズキを付ける」という作業を繰り返したほうが、速く確実に進めます。
リボンを一重に巻く時:
球体にリボンを巻くのはなかなか難しい作業なのですが、このリボンは少し特殊で
両はしにワイヤーが入っています。心もち両はしを締めながら巻くと、思ったより簡単に巻けました。さらに、本結びの前の段階の一重巻きのときに、結んだ箇所を糸で縫うと、より扱いやすくなります。
これまでに様々なものを縫って来たのですが、最も強くて長持ちする糸は、意外にもデンタルフロスの糸でした。バレリーナが自分のトゥーシューズを修理する時にフロスで縫うと聞いて、試しに使ってみると本当に強くて、それ以来、愛用しています。ここでもリボンを留めるのに使いました。
端にワイヤーの入ったリボンは、今回のために準備したのではなく、いつもの通り、クリスマスの時期を過ぎてから購入しておいた数年前のバーゲンものなのですが、今回ピッタリと用途にマッチしました。
完成品のオーナメントなどは「その年」にすぐ使えますが、素材に関しては「シーズンオフに来年以降のものを購入しておく」という方法もお勧めです。
ヒートン:
ヒートンは鐘をぶら下げるだけでなく、リボンと球体を一緒にする役目も担います。金色がきれいな真ちゅうのヒートンを選び、まずリボンに穴を開けておき、ヒートンの先にボンドをつけて、ねじ込みます。
2013年11月30日制作開始・12月7日完成
その他のトロッケンゲビンデ
フジ蔓フクロウの額
これは、最も初期に制作したトロッケンゲビンデです。
・ 額の周囲に木の実を置き
・ 枝を拾って来て
・ プレゼントの緩衝材を巣に見立て
・ その巣にフクロウを置きました
フジ蔓は、何を作ろうか思いつかず、素材庫に置いたままだったものです。
左手にはサーベルのようなユーカリの葉っぱと実、右手にぶら下がっているのはタイサンボクの実です。
このタイサンボクの実には、二人の大切な女性のエピソードが残っています。
かつて甲山で、1時間半ほど歩いて、また同じ場所に戻ったことがあります。
今なら考えられないルートで、迷子になったのです。
まだ15時頃なのに、バス停の時刻表はその日の最終バスが行ったことを示しており、途方に暮れて、甲山で有名なCafe「Guten Tag(グーテンターク)」に入りました。
このお店は、あるかたから「コーヒーを飲みながらカワセミを観察した」という話を聞いていた喫茶で、一度行ってみたいと思っていた場所でもありました。
中に入った途端、手作りが好きな方達には共通の感動があると思います。
なんと、ここの女主人は銅細工の創作者だったのです。コーヒーの香りと、彼女が創った様々な作品に見惚れながら、足の疲れと心細さは軽減されました。
頃合いを見た彼女が私に下山ルートを教えながら、タイサンボクの飾り(彼女作)を分けて下さいました。
のちにリュックにぶら下げていたのを、お仲間の【007ボンドガール】様が興味をお持ちになり、タイサンボクのお飾り作りは【ボンドガール】様へとつながりました。
フクロウ森のツガのリース
フクロウの壁掛けキホルダーを使って、いろいろな小物を吊り下げてみました。
左から、
・ 古代米の赤米・黒米
・ ツガの小さなリース
・ マルバシャリンバイの実
・ 外来種の草の順です。
ツガの実は小さくて丸くて、とっても好きです。
あまり六甲山では出会わない樹だと思うのですが、あちこちくまなく歩いて確認したわけではないので、私の感覚です。
「あまり山にない、でも実を拾いたい」こういう時に強力な助っ人になってくれるのは、街路樹です。このリースを制作するときは、ある街の一本のツガだけでこと足りました。ツガの実は、枝の地面側にたくさん並んでついてくれます。持っていた長い柄の昆虫網でツガを撫でるだけで、ジョリジョリジョリ…と一気に集められました。
余談ですが、神戸市は、同じ近畿圏の市街地に比べて街路樹の多さと配置の仕方がダントツに巧くて、街歩きを魅力的なものにしています。実のなる街路樹も多様に植えてあり、注意して歩くと、とっても楽しいです。
大阪市中央区の街路樹も、構築の工夫が見えて魅力的です。
大阪では筋や通りで樹種が変えてあるから、樹の分かるかただったら迷子にならずに済むのです。いつか、大阪の街路樹の様子も取材したいなぁと思っております。
小さな額
2004年に子ども部屋用に作った額を、修理しました。
一村画【アダンの木】の反省点が、この小さな額にも当てはまっていました。その気になっていた「額の側面や内側」にも、ようやく木の実を追加して、額の木肌が見えないように仕上げました。
材料: 全14種
スギ、カラマツ、ツバキ(朔果と実)、ノグルミ、ウバメガシ、スダジイ、ツブラジイ、サルスベリ、ムラサキハシドイ(ライラック、リラ)、アジサイ、メタセコイア、コノテガシワ、ナンキンハゼ、八角
作り方:
1. メタセコイアを、金色に塗装する。
2. 四辺の枠に木の実を付ける
3. 劣化防止の為に、ニスを塗布する(スプレーが良い)
(最初はつや有あり→二回目は、つや無し)に
4. 枠の側面にも実を付ける
2004年完成/2013年1月メンテナンス
アンヘンクゼル
アンヘンクゼルを作ってみました。
初めての作品ですが、素敵!
材料: 全25種
土台:
多分コールターパイン(和名オオミマツ)です。
コールターとは植物学者、Thomas Coulter のことらしいです。
リボンを吊るす棒:
鳥取県大山の産のクロモジを使いました(写真には写っていません)。
飾りつけに使った木の実:
- 六甲山の産:
コウヨウザン、オオバヤシャブシ、エビフライ(マツ)、スギ、ヒノキ - 布引産:
ヒマラヤスギ - 摩耶山の産:
カラマツ、ヒメヤシャブシ - 六甲アイランド産:
メタセコイア、ナンキンハゼ、マルバシャリンバイ、タイサンボク、
ユリノキ、コノテガシワ、ヒメシャラ、ハマボウ、テイカカズラ、
ツバキ(朔果)、フジ、モミジバスズカケノキ、 - 丹波産:
イネ - 鳥取県大山の産:
ブナ(殻斗)、アメリカフウ、オニグルミ2013年1月5日完成
製作に必要な作業時間: おおよそ5時間/実の長さ約20cm、全長70cm
トナカイのリース
二つのピラミーデ

トロッケンゲビンデでは、ピラミーデというものを作るようです。
私の作品は全て我流なので、セオリー通りにできているか疑問はあるけれど、
出来上がりました。
神戸の布引にヒマラヤスギが大量に落ちている場所を見つけ、以来、毎年、冬になったら子ども達と拾いに行きました。ある年は、200個ほど収穫…大事に大事に、しまっていました。
バラの花に似ていることから、英語で Cedar Rose と表現する人もあるように、美しくて宝物のような実ですが、劣化するよりは惜しまず使ったほうが活きます。
まずは、ヒマラヤスギのピラミーデ。思い切り、ヒマラヤスギを使いました。
この作品が発端となり、【ダチュラとアカショウビン】に結びついて行きます。
その後、布引のヒマラヤスギは複数本、切られてしまいました。また再びカゴにあふれるほど拾えるまで、あと何十年、待つのでしょうね…。
写真では見にくいですが、ヒマラヤスギの右手にある小さな茶色いピラミーデは、ヒノキです。ヒノキは、摩耶山の天上寺跡で、気の遠くなるほど収穫できます。
ヒノキ: 2006年12月27日発案/2007年2月2日着手/同年2月10日完成
製作に必要な作業時間: 左おおよそ3日、右おおよそ9日間